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雑誌広告をカメラ付携帯電話で撮影するというとQRコードを想像するが、米国の男性向け隔月刊誌『メンズ・ヘルス(Men’s Health)』が撮影するように読者に呼びかけるのは、広告そのものだ。
これは、Snap Tell社の画像認識技術 “Snap.Send.Get”を使ったもので、読者が広告誌面を携帯電話で撮影し画像をSnap Tell社に送信すると、データベースが画像を認識し、広告主ごとに異なったメッセージを返信する仕組み。返信するものは、例えば割引クーポン、着信音や待ち受け画面のダウンロードサービス、ゲーム等々、様々なアイデアが考えられる。
『メンズ・ヘルス』は、7月/8月号でこの企画を試験的に実施する予定で、Axe、Westin、Powerade、Samsungなどの広告主が参加するらしい。調べてみたところ日本でも
同様の技術が実用化されており、すでにいくつもの雑誌広告やキャンペーンで利用されているようだ。
◆情報ソース・参考
Men's Health Spies Way to Meld Mags, Mobile (Advertising Age)
『Men's Health』のウエブサイトSnap Tell社のウエブサイト
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香り付きの広告はいまや珍しくもないが、米『ピープル』誌の2月18日号には「舐める」広告が掲載されるそうだ。
広告主はウエルチ。ページの裏表を使った広告で、おもて面には同社のグレープジュースの商品写真と並んでステッカーがあり、それをはがすとページ裏面に張り付けた味のサンプルが現れる仕組みらしい。

舐める広告はこれが初めてではない。CBS放送は新ドラマシリーズ”Cane”のプロモーションの一環として、モヒート(ラムベースのカクテル)の味付き広告を『ローリング・ストーン』誌に掲載した。 "Cane"は、サウスカリフォルニアに広大なラムと砂糖の畑を有するキューバ系アメリカ人一家の物語で、この広告では架空のブランドのラム酒を「味わえる」というしかけだ。
香り付き広告と違って懸念されるのは、誰かが舐めた広告を他の人が舐めてしまう危険性がないかということ(病院などの待合室に掲載雑誌が置いてあれば、それは十分起こり得る)。こうした事態を避けるため、ウエルチとCBS放送の味付き広告を製作したFirst Flavor社では、ステッカーを一度はがしたらもとにもどせないものにしたという。
これで安全性が保証されるかはさておき、こうした「特殊広告」は確かに効果があるらしい。米調査会社GfK Starchの調査によると、ポップアップ、音付き、マルチページなどの特殊広告は通常の広告よりも想起率が高い。香り付き広告でも、広告コピーを読んだ人の割合が36%向上したとのこと。
◆情報ソース
Welch's Debuts Flavored Ads(Media Daily News)
Marketers Salivate Over Lickable Ads(Wall Street Journal)
◆参考
CBS放送のドラマ "Cane" のホームページ