A BUG IN YOUR EAR アメリカの広告・メディア事情 2010年02月

A BUG IN YOUR EAR アメリカの広告・メディア事情

大きな変革期にあるメディア業界、広告業界のこれからを考えるヒントになりそうな、アメリカの業界動向を紹介します。

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デジタル版雑誌の広告ネットワーク

電子出版システムの開発を行う米ジニオ社(Zinio)は2月22日、同社のiPhoneアプリとデスクトップPC用ソフトを通じて発行される電子雑誌に広告を配信する広告ネットワークをスタートさせると発表した。

このネットワークを使って広告を行う最初の企業は起亜自動車(Kia Motors)で、同社は「ソレント」(Sorento)の広告を15の出版社が発行する45の雑誌のデジタル版に掲載する。

Sorento ad

米国の出版社はこぞって、iPhone、PC、電子ブックリーダーなどで読むことのできる雑誌のデジタル版の開発を進めているが、実際にデジタル版を読んでいる読者はまだまだ少数だ。iPhone向けに丸々一冊をデジタル化した最初の雑誌は『GQ』だと言われているが、そのダウンロード数は2号合わせても19000だった。ジニオ社がiPhoneで雑誌を読むためのアプリケーションを発表した今年1月11日以来、そのダウンロード数は2万強。1月末時点でこのアプリで読める雑誌は32タイトルに達したが、実際にデジタル版の雑誌を購入した人は、アプリをダウンロードした人の20%程度にとどまっている。

ジニオ社の新サービスの狙いは、単体では読者数が広告主の関心を得られる水準に達していない雑誌をネットワークすることで、広告媒体としてのスケールを実現することにある。同社は「ソレント」のキャンペーンによる売上額を明らかにしていないが、ほとんどの雑誌の場合、同社と出版社の取り分は50:50とのこと。

この広告は『カー・アンド・ドライバー』(Car and Driver/アシェット・フィリパッキ・メディア)、『エスクァイア』(Esquire/ハースト)などの雑誌のデジタル版の3月発売号と4月発売号に掲載され、オーディオや動画などの機能も備えたものになるそうだ。

◆情報ソース
Zinio Preps Ad Net(Mediaweek)
Publishers Partner on Kia Digital Ad Buy(Adweek)
【“デジタル版雑誌の広告ネットワーク”の続きを読む】
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有料オンライン・コンテンツに対する消費者の反応(ニールセン調査)

ニールセン(The Nielsen Company)が52カ国、27,000人を対象にウエブ上の課金について調査を行った。それによると、ウエブ上のコンテンツが有料になった場合、アクセスするのをやめると答えた人が回答者の79%におよび、彼らは同等の情報を無料で入手できるはずだと考えていることがわかった。また、コンテンツが有料化されるなら、その内容は無料で提供されているものよりも明らかに優れたものでなくてはならないと答えた回答者の割合も71%におよんだ。

一方、情報を無料提供せざるを得たいとしたら、その質は犠牲になると思うかとの質問に対し、犠牲になると答えた人の割合は34%で、犠牲にならないと答えた人の30%をわずかに上回った。36%はわからないと答えた。

オンライン上の新聞、雑誌、ラジオ、テレビの購読・視聴契約を結ぶとしたら、そのコンテンツを無料で活用したいと答えた人の割合は78%。コンテンツに対価を支払うならば、自分たちはそれをコピーしたりシェアしたりする権利を得られるべきだと考えている人も62%いた。

コンテンツを無料化するための資金源として、より多くの広告が掲出されても受け入れると答えた人の割合は47%だった。一方、回答者の62%が、コンテンツに課金されるのなら、広告は載せて欲しくないと答えた。

下のグラフはオンライン・コンテンツの種類ごとに課金の受け入れ状況を示したもの。青い部分はすでに支払いをしている人の割合、オレンジの部分は支払いを検討しても良いと考えている人の割合だ。コンテンツの種類は上から順に、劇場映画、音楽、ゲーム、プロの手で制作された映像、雑誌、新聞、インターネット限定のニュース、ラジオ(音楽番組)、ソーシャル・コミュニティ、ポッドキャスト、ラジオ(ニュース/トーク番組)、投稿動画、ブログ。例えば、すでに支払いをしている人が多いのは音楽とゲーム(ともに15%程度)で、支払いを検討している人の割合と合わせてもっとも多かったのが劇場映画と音楽だった。

consumers paid for online content


このMediaPostの記事では調査の詳細が記されていないので、残念ながら対象となった国、回答者のプロフィール、調査方法などはわからない。ニールセンのサイトも確認してみたが、それらしい資料は見当たらなかった。

◆情報ソース
Nielsen: Users Won't Pay For Web Sites (MediaPost)

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