A BUG IN YOUR EAR アメリカの広告・メディア事情 2010年07月

A BUG IN YOUR EAR アメリカの広告・メディア事情

大きな変革期にあるメディア業界、広告業界のこれからを考えるヒントになりそうな、アメリカの業界動向を紹介します。

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デジタルを広告売り上げのテコに活用する米女性誌

ファッションやコスメティクスの分野の広告集稿力のバロメーターとなる9月号で、米女性誌の多くが昨年に比べ大幅な業績回復となる見通しだ。

主な有力誌の広告ページ数は以下のとおり(カッコ内は対昨年の増加率)
Vogue 532ページ(24%)
InStyle 403ページ(16%)
Glamour 241ページ(57%)
W 247ページ(31%)
Harper’s Bazaar 302ページ(12%)

『InStyle』が単号で400ページを超す広告を集めるのは2000年以来のこと。同じタイム社(Time Inc.)が発行する「People StyleWatch」は、セレブリティのスタイルをいかに安く真似するかを紹介してこのところ読者の人気を博しており、9月号の広告ページ数も、135ページと多くはないが伸び率は昨年比54%だ。

とはいっても、ほとんどの雑誌は景気後退前の2007年の水準には、まだまだ遠く及ばない。例えば『Vogue』は2007年には、9月号だけで700ページもの広告を集めた。6月21日のエントリーで紹介したように、雑誌広告の売上は今後数年間、減り続けると予測されている。(プリント版の)雑誌にとって、かつての栄光の日々は二度と戻らないだろう。

そんな中で雑誌出版社が頼みの綱としているのがデジタルだ。女性誌は9月号の広告獲得のためにも、デジタルを使った様々な仕掛けを行っている。

InStyle Boutique

上述の『InStyle』は9月号の発売に合わせて、8月中旬から5週間の期間限定でオンライン・ショップ「インスタイル・ブティック(InStyle BOUTIQUE)」をオープンする。同誌の出版元タイム社は今年1月、ショッピングのパーソナル・レコメンデーション・サイトStyleFeederを買収した。StyleFeederはユーザーの購買履歴などをもとに好みに合った商品を推薦する機能を備えており、この技術は「インスタイル・ブティック」にも活かされる。『InStyle』はホームページですでに通販を行っており、StyleFeederで販売している商品の紹介もしているが、この期間限定ブティックでは9月号の広告主の商品を紹介し、ビジターを広告主のサイトに誘導する仕組みになっている。

コンデナスト(Conde Nast)の雑誌『W』は、携帯電話を使って大がかりなプロモーション・プログラムを実施する。同誌はまず、ニューヨーク・ファッション・ウイークの期間中に、ニューヨーク市内の目立つ場所にガラス張りのトレーラーを出没させる。このトレーラーの中ではモデルたちが広告主の商品を見に付けてプロモーションを行い、あわせて「マイクロソフト・タグ」(QRコードのマイクロソフト版)を掲出して見物客を広告主のキャンペーン・サイトに導く。もうひとつは位置情報付きのSNS「Foursquare」を使った、一種の宝探しゲームだ。同じくニューヨーク・ファッション・ウイークの期間中に、『W』のスタッフが市内のどこかで「check-in」(Foursquareの用語で自分の位置情報を通知すること)する。参加者はこの位置情報をもとに『W』のスタッフを発見すると、広告主提供の商品をもらえる。

このほかにも、『marie claire』は広告主の商品情報や動画に位置情報サービスを組み合わせて読者のショッピングの手伝いをするiPhoneアプリ「Shop the Shoot」を発表する予定だし、『Lucky』のiPhoneアプリにいたっては、商品の取り置きまで手配することができる。

◆情報ソース
September Shines Brighter for Monthly Magazines This Year (Advertising Age)
Fashion Titles See Promising Fall (Mediaweek)
How the Fashion Magazine Industry Plans to Profit from Digital This Fall (Mashable)
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