A BUG IN YOUR EAR アメリカの広告・メディア事情 アカデミー賞、グラミー賞番組の凋落

A BUG IN YOUR EAR アメリカの広告・メディア事情

大きな変革期にあるメディア業界、広告業界のこれからを考えるヒントになりそうな、アメリカの業界動向を紹介します。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アカデミー賞、グラミー賞番組の凋落

先日のスーパー・ボールの中継で、NBCはCM枠を売りきり2億600万ドルの記録的売上を達成したとのこと。今月はさらに、アカデミー賞とグラミー賞の授賞式という、高視聴率の約束された番組が放送されるが、この2つの授賞式の視聴率が年々落ち続けテレビ界の悩みの種になっていると、『アドバタイジング・エイジ』が伝えている。

昨年の第80回アカデミー賞はABCテレビで中継されたが、その視聴率は過去39年間で最低で、視聴者数(live plus same day: 中継時および同日中にDVRで視聴)は推計3,200万人だった。そのためABCは、今年の授賞式の30秒スポットCM放映料を170万ドルから140万ドルに値下げする。また、今回初めて、条件付きながら映画作品のCMも認められるという。グラミー賞も同様に視聴者は減り続けている。第50回という記念すべき授賞式となった昨年は、CBSで3時間40分の長時間にわたり中継されたが、平均視聴者数は1,720万と振るわなかった。

実は、オスカーとグラミーに限らず、他の賞もテレビ中継の視聴率は史上最低レベルに落ち込んでいる。例えば、昨年のプライムタイム・エミー賞の視聴者数は、2005年より33%も少ない1,230万人だった。デイタイム・エミー賞も(昼間番組が対象の賞であるにもかかわらず夜に放送されたといっても)、視聴者数540万、18歳~49歳の視聴率が1.2%という惨憺たる結果だった。ゴールデン・グローブ賞はアカデミー賞の前哨戦として注目されるが、今年の視聴率はケーブル放送からネットワーク放送に移行した1996年以来の低さだった。

なぜ観る人が減っているのか。番組の視聴形態が細分化している、授賞式が長すぎる、候補作品がぱっとしない、小さなカテゴリーの放送に時間をかけすぎる、などといった理由のほかに、『アドバタイジング・エイジ』は次のように分析している。

視聴者の高齢化=若者離れ
多くの賞は、ミス・ユニバースのような美人コンテストと同様、昔からテレビで放送されており、視聴者、特に若者のテイストの変化に対応できずにいる。その証拠に、例えば昨年のプライムタイム・エミー賞視聴者の中間年齢は52.1歳、デイタイム・エミー賞は58.4歳と高く、しかも年々高齢化している。「アメリカン・アイドル」のようなリアルなコンテスト番組が珍しくなくなったいま、誰が賞を獲るかという「筋書きのないドラマ」に、若者は昔ほど感動しなくなった。

露出過多のセレブリティ
雑誌、エンターテインメント・ニュース、ケーブル・ネットワーク、インターネットなどで、セレブリティを目にする機会は過剰なほど増えたため、わざわざテレビの授賞式を見る価値がなくなった。

ハイライトだけ見られればいい
多くの視聴者の関心は結局、誰が受賞し、その時何を言い、何を着ていたかだろう。そうしたハイライトシーンはいまや、テレビに長時間かじりついていなくても、インターネットで見たい時に即座に見ることができる。

とはいっても、西部劇がプライムタイムから姿を消したようには、オスカーなどのライブ中継はなくならないだろうと『アドバタイジング・エイジ』は記している。視聴率が落ちているとは言っても他の番組よりは高いわけだし、中継に価値があるので放送時間を移動することも考えにくいからだ。ただ、もはや「ブロックバスター」と呼べるほどの存在でなくなりつつあるのはまちがいない。

◆情報ソース
Award Shows: Special, but Not All That Special (Advertising Age)



スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://buginear.blog10.fc2.com/tb.php/110-ba675d9e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。