A BUG IN YOUR EAR アメリカの広告・メディア事情 リーダーズ・ダイジェストが経営破たん

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リーダーズ・ダイジェストが経営破たん

米国の名門出版社リーダーズ・ダイジェスト・アソシエーション(Reader’s Digest Association)が今週月曜(8月24日)、連邦破産法11条の適用を申請し経営破たんした。同社はすでに17日、破産法の適用申請を明らかにし、22億ドルの債務のうち17億ドルを株式に転換して同社の所有権を債権者団体に移譲する方針を発表している。

リーダーズ・ダイジェストの経営危機は、だいぶ以前から囁かれていた。同社は今年1月、全従業員の8%にあたるおよそ300名のレイオフを実施。6月にはリーダーズ・ダイジェスト誌の発行部数を800万部から550万部に縮小し、発行回数も年間12回から10回に減らすと発表していた。

同社は2007年3月に、投資会社リップルウッド(Ripplewood)がLBO(レバレッジド・バイアウト)により28億ドルで買収、非上場化されていた。リップルウッドはその後、フェアチャイルド・パブリケーションズ(Fairchild Publications)の社長、コンデナスト(Condé Nast)のグループプレジデントを歴任した辣腕女性経営者、マリー・バーナー(Mary Berner)をCEOとして送り込んだ。バーナーCEOはおよそ200名の幹部社員の25%の首をすげかえ、コンデナスト時代の同僚であるエヴァ・ディリオン(Eva Dillion)をパブリッシャーに任命するなどの大改革を断行したが、販売・広告の不振に歯止めをかけることはできなかった。なお、今回の経営破たんによりリーダーズ・ダイジェストの支配権は債権者が握るため、リップルウッドの投資はすべて吹き飛ぶことになる。

リーダーズ・ダイジェスト誌は1922年の創刊。最盛期には毎月1,250万部を発行し、4,400万人もの読者を持つ米国最大の雑誌だった。海外でも21カ国語で出版されている。日本語版は終戦直後の1946年に創刊され、1986年まで発行されていた。

さて、巨額の債権と引き換えにリーダーズ・ダイジェストの支配権を得た債権者グループだが、その筆頭はJPモルガン・チェース(J.P. Morgan & Chase & Co.)だ。同社はリーダーズ・ダイジェストだけではなく他の出版社の支配権も握っており、会長兼最高経営責任者のジェームス・ダイモン(James Dimon)は、新たなメディア王と呼ばれている。このことについては明日、書くことにする。

◆情報ソース
Reader's Digest plans prearranged bankruptcy (Reuters)
Will Reader's Digest Survive Bankruptcy? (Forbes)
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