再びスターバックスの話。
スターバックスが “My Starbucks Idea”というソーシャル・ネットワークを立ち上げた。消費者がスターバックスのサービスや商品を改善するためのアイデアを投稿するサイトで、他の人の投稿にコメントしたり投票したりもできる。また、ここで書き込まれたアイデアを受けてスターバックスが何をしているかを報告するブログ “Ideas in Action” も立ちあがっている。これらスタバ的web 2.0に対する賛否両論をアドバタイジング・エイジが伝えている。
“Starbucks Gossip”というブログを運営するJim Romenesko氏は「無料のWi-Fiが欲しいといった同じような声が繰り返し書き込まれているのを読む気にはなれない」
スターバックスの元マーケティング担当者John Moore氏は、大きな関心を持ってこの実験を見守っている。というのは、スターバックスはこれまでネットの書き込みにまったく耳を傾けてこなかったからだ。(スターバックスはこの見方を否定しているが。)
コンピュータ・メーカーのDellは、オンラインご意見箱“IdeaStorm”に寄せられた意見を、いくつかの製品開発に結び付けた。また、同社に対する厳しい批判を好意的な意見に転じさせることにも成功した。しかし、こうした成功例はコーヒー・チェーンにもあてはまるのか。雑誌『New York』は、スターバックスの試みを同社のアニュアル・ミーティングから生まれた「最大にして最悪のアイデア」と断じた。
Romenesko氏(前出)は、“My Starbucks Idea”は「プロバガンダ・サイト」に過ぎないという。Moore氏(前出)が運営するブログ “brandautopsy.com”には、ビジターから「スターバックスのサイトにはいまのところ何の面白みも感じない。同じアイデアを繰り返すだけの、ミッションレビューと顧客の意見の貯蔵庫」との書き込みがあった。
一方、TNS Media Intelligence/Cymfony社の戦略・マーケティング執行責任者Jim Nail氏は、「スターバックスのブランドを自然な形で拡大した良いアイデアだ」と評価し、「正しい運営をすれば、スターバックスを誹謗する人にもコミュニケーションのチャネルを開くことができ、意見に耳を傾け返答することで彼らの発言の変えていくこともできるはずだ」と語っている。
以上、かなり省略して紹介したが、前の記事に続いてアドバタイジング・エイジはスターバックスに対して批判的な論調が色濃いように思える。他のニュース・サイトやブログを覗いてみると、それこそ賛否両論なのだが、まちがいないのはスターバックスがマクドナルドの新コーヒー(プレミアムロースト)発売などで苦戦を強いられているということ。(コーヒー専門店はどこも苦戦を強いられていて、その代表格としてスターバックスが名指しされているという節もある。)日本ではどうなのだろうか。私の周りには根強いスタバファンが多いのだが。
◆情報ソース
Starbucks Gets Web 2.0 Religion, but Can It Convert Nonbelievers? (Advertising Age)
追記
Ad Weekは同じニュースを、「ブログ界で拍手をもって迎えられた」と好意的に伝え、「(スターバックスの)ブランドストーリーを皆で作り上げていけるすばらしい手段」「スターバックスがこのサイトをどのように運用していくのか楽しみ。Dellを手本にして、消費者の意見を取り入れ企業文化を進化させていってほしい」「たぶん良いアイデアも提案されるだろうし、きっとカスタマーはブランド作りに携わっていると感じることができるだろうけど、つまるところスターバックスが歓迎するのはウォール・ストリートのアナリストの提案では?」といった、ブログ上のコメントを紹介している。
◆情報ソース
Starbucks Launches Online Suggestion Box (Ad Week)




