A BUG IN YOUR EAR アメリカの広告・メディア事情 誌面改訂に乗り出す不振雑誌

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大きな変革期にあるメディア業界、広告業界のこれからを考えるヒントになりそうな、アメリカの業界動向を紹介します。

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誌面改訂に乗り出す不振雑誌

米国のニュース誌が苦戦していると4月18日のエントリーで書いたが、中でも落ち込みの激しいU.S. News & World Reportが、全面的な改装(redesign)に乗り出した。

リデザインは、ロゴデザインやタイプフェイスの変更のみならず編集方針にまで及ぶ。同誌はすでに、来年から週刊誌ではなく隔週刊誌になると発表しているが、編集方針も「前週の出来事の全貌と分析をかみ砕いて伝える」ことから、「ニュースが読者の生活にどのように影響するかを伝えるパーソナルガイド」へとシフトし、これまでのニューズ・ウイークリー的な役割はウエブサイトにゆずるという。同誌のウエブサイトは現在、月間500万のユニーク・ビジターを集めている。

PIB (Publishers Information Bureau)の統計によると、U.S.News誌の今年6月の広告集稿は、ページ数で昨年同月比30%以上の落ち込みを記録した。同様に、Newsweekは22.4%減、TIMEは21.1%減となっている。

ニュース誌と同じく苦戦している音楽誌のひとつ、Rolling Stoneは、判型や綴じ方を変えた「テスト・イシュー」を一部の予約購読者に送り、オンライン調査で意見を求めている。

Rolling Stone test issue


このテスト・イシューは、発売中の号と同じバラク・オバマの写真を表紙に掲げているが、いまの号よりも小さく、光沢のある紙を採用し、これまでのようなカジュアルな雰囲気の中綴じではなく平綴じ製本になっている。平綴じなので本棚に並べることができ、背の部分には発行日、号数と主な記事(BARACK OBAMA/BONNAROO/ AMY WINEHOUSE / RUSH / GREENLAND)が印刷されている。記事ページは、発売中の号と同じ記事を「詰め込んだ」感じのレイアウトになっており、厚みがある。このニュースを伝えるNew York Observer誌によると、Rolling Stoneらしい香りを失っているとのこと。

同じニュースを伝えているMediaweekによると、テスト・イシューは読者だけではなく、広告主やニューススタンドの店主にも送られているらしい。また、編集長兼発行人のJann Wenner氏がテスト版でリデザインを検討するのは初めてではなく、2001年と1年前にも同様の試みをし、2001年のテストでは広告のバイヤーから、広告主にとって他の雑誌との差別化がしにくくなるとのネガティブな反応があったため、改装を見送ったとのこと。

◆情報ソース
ニュース誌がまた基礎部数をカット (A BUG IN YOUR EAR)
「ビジネス」「車」「音楽」の雑誌が大苦戦(A BUG IN YOUR EAR)
U.S. News No Longer a Newsweekly (FOLIO)
U.S. News Unveils Redesign (FOLIO)
Mulling Major Redesign, Rolling Stone Asks Readers for Opinions (New York Observer)
Acid Test: Rolling Stone Looking at Possible Smaller, Glossier Version (Mediaweek)



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