A BUG IN YOUR EAR アメリカの広告・メディア事情 プロクター・アンド・ギャンブル社の新マーケティング・オフィサー

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大きな変革期にあるメディア業界、広告業界のこれからを考えるヒントになりそうな、アメリカの業界動向を紹介します。

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プロクター・アンド・ギャンブル社の新マーケティング・オフィサー

全米最大の広告主であるProctor & Gambleのグローバル・マーケティング・オフィサー、Jim Stengel氏(53歳)が今年10月末をもって退任すると、1週間ほど前に伝えられた。

Stengel氏のポジションを引き継ぐのはP&G社で勤続26年のベテラン、Marc Pritchard氏(48歳)だ。Pritchard氏とはどんな人物なのか。Adweekが “All About P&G’s New Global Marketing Officer”と題する記事を掲載している。

この記事によるとPritchard氏は、1982年にインディアナ大学を卒業後、P&Gに入社し、財務部門を皮切りに宣伝、マーケティング、情報テクノロジーなど様々な部署でキャリアを積んだらしい。彼の業績でもっとも知られているのが、カラー・コスメティックの有力ブランド「カバーガール(Cover Girl)」のリブランディングだ。「カバーガール」は1989年にP&GがNoxel社から買収したブランドで、かなりのブランド力を持っていたにもかかわらず、Pritchard氏は化粧品部門に配属されて間もなく、リブランディングの必要性を訴え今日の製品ラインの土台を築いた。同氏は2000年、化粧品・フレグランス部門のゼネラル・マネジャー時代に、サプライ・チェーンの不要な部分を特定・排除し、後に消費者主導型のサプライ・ネットワークとして知られるようになるシステムの開発でも頭角を現した。このシステムはP&G社に莫大なコスト削減をもたらし、いまなお同社を支えるインフラのひとつとなっているという。

同じ記事では、Pritchard氏が癌に冒された同僚を足しげく見舞ったという逸話も紹介されている。非常にクリエイティブで、人を大事にし、頭の回転の早い理想のマネジメントというのが、P&Gの社員に取材したMediaweekの人物評だ。

一方、Advertising AgeはStengel氏の退任を、ここ数カ月進められてきたP&Gのトップ・マネジメント交代人事のひとつと位置付けている。同社では最近、チーフ・テクノロジー・オフィサー、人事部門のトップ、チーフ・デザイン・オフィサーなどの交代が発表されてきた。

Advertising Ageの記事によると、新ポジションへの就任が発表されるまで2年間にわたり、戦略、生産性、業績拡大の担当プレジデントを務めていたPritchard氏は、社の組織の合理化―特に米国外の各地域とグローバルな組織の間の重複解消に辣腕をふるった。その一環として、一部の機能が米国本社に戻され、それが本社役員クラスの序列変更にもつながったらしい。

それ以前、Pritchard氏は、P&Gの製品群の中でもっとも競争の厳しい化粧品とヘアカラー部門の責任者を務めていた。同社では責任者が退任した後の業績も評価につながるらしいが、この両部門の製品が最大のライバルであるL’Oreal社を制してシェアを拡大したことも、Pritchard氏が株を上げる一因になったとのことだ。Advertising Ageは、Pritchard氏と10月で退任するStengel氏や歴代のマーケティング責任者との違いを、キャリアのスタートがブランド・マネジメントではなく、財務部門に6年間、籍を置いていたことだと強調している。

◆情報ソース
All About P&G's New Global Marketing Officer (Mediaweek)
P&G Global Marketing Chief Stengel to Step Down (Advertising Age)



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