A BUG IN YOUR EAR アメリカの広告・メディア事情 大新聞社をも脅かすブログサイト

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大きな変革期にあるメディア業界、広告業界のこれからを考えるヒントになりそうな、アメリカの業界動向を紹介します。

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大新聞社をも脅かすブログサイト

『アドバタイジング・エイジ』(Advertising Age)は「ニュース・ブログ」と呼び、『TechCrunch』は「政治系ブログネットワーク」と表現している。自らのプレスリリースでは「代表的なニュース&オピニオン・サイト」と説明しているが、そんな説明は要らないほど米国では知られており、HuffPoの愛称で通じる―。

「ハフィントン・ポスト」(The Huffington Post)がベンチャー・キャピタルのオーク・インベストメント・パートナーズ(Oak Investment Partners)から、2500万ドルの投資を受けると発表した。

今年3月、民主党の大統領候補指名獲得を巡ってヒラリー・クリントンと熾烈な戦いの渦中にいたバラク・オバマが、彼が師と仰ぐジェレミア・ライト牧師の問題発言で苦境に立たされた時があった。このときに、オバマ氏が火消しのためにライト牧師を批判する投稿を寄せたのが「ハフィントン・ポスト」だった。

「ハフィントン・ポスト」の創設者はアリアナ・ハフィントン(Ariana Huffington)という女性。1950年にギリシアで生まれ、16歳のときに英国に渡り1972年にケンブリッジ大学で博士号を取得した。米国に移住後1986年に、石油富豪で後に下院議員となったマイケル・ハフィントンと結婚し、ハフィントン姓を名乗るようになった(10年後に離婚)。2003年には、アーノルド・シュワルツェネッガーとカリフォルニア州知事選を争った。多くの著作があり、CNNなどのテレビ番組に頻繁に登場する、いわゆるセレブリティである。「ハフィントン・ポスト」は2005年5月に、8人の友人から集めた250万ドルの資金で開設した。自身の人脈を駆使して俳優、政治家、文化人、ジャーナリストなどの著名人に無料で投稿を依頼。わずか3年余で全米屈指のブログサイトに成長させた。ブロガーたちが無料で投稿するのは、書きたいことを自由に書けるからだという。Quantcastによると、現在同サイトは米国だけで月間880万人、全世界では1100万人が閲読している。

新たに資金を調達した「ハフィントン・ポスト」の価値は、いまやおよそ1億ドルと見積もられているという。『アドバタイジング・エイジ』によると、サクラメント・ビー(Sacramento Bee)、マイアミ・ヘラルド(Miami Herald)など30紙を発行するマクラッチー社(McClatchy Corp.)の市場価値が1億5000万ドルだから、いまや中堅新聞社に比肩するほどの有力報道機関になったわけだ。ニューヨーク・タイムズ社(New York Times Co.: 市場価値10億ドル)やワシントン・ポスト(The Washington Post Co.: 市場価値33億ドル)などの大新聞社でさえ射程距離に入ったと言える。原稿料を払わず、わずか46人のスタッフで運営されるブログサイトがである。

なお、調達した資金は、技術とインフラ、広告掲載、調査報道やサイトのローカル版の開発などのコンテンツ拡充に投下されるという。

◆情報ソース
Huffington Post More Valuable Than Some Newspaper Cos. (Advertising Age)
HuffPo Announces $25 Mil. for New Initiatives (Mediaweek)
The Huffington Post Raises $25 Million from Oak Investment Partners (TechCrunch)
HuffPo Infused with $25M, Site Valued at $100M (Marketing VOX)



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